さらプロ便りNEWS LETTER

  1. さらプロ通信No.016

さらプロ通信 No.016

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    ■さらプロ通信■
                    No.016   2014年08月07日号

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さらプロジェクト会員の皆様
理事の佐藤です。こんにちは。

“さらプロジェクトの今!(時々過去)”ということで、根本さん、石川さんに続いてさとうの番となりました。

私は今、さらプロジェクトの一事業分野であるさら就労塾の統括をしています。
さら就労塾は障がい者総合福祉法に基づいた障がい福祉サービスの事業なのですがなぜ、さらプロジェクトがこの事業を行うことになったか、当時を知る人は少なくなった・・・というわけで編年誌もどきを書きます。
長文です。

さら就労塾@ぽれぽれ通称さらぽれは今から7年ほど前2007年10月、世田谷区に就労移行支援事業所として開設しました。

運営母体のさらプロジェクトは社会福祉法人のような福祉団体ではなく、2001年に情報弱者の支援を目的に立ち上げたNPOです。

当初は行政からIT講習会を受託し、有償ボランティアの人たちと地域の中高年の方を対象に講習をしていました。
3年ほどたって障がい者委託訓練事業が始まったとき、パソコンの講習分野で取り組むことにしました。
この委託訓練では、150名弱の方を訓練し、就労率は30%でした。
このときの講師で今もいらっしゃるのは石川さんと川口さんでしょうか。

委託訓練を通じて、私たちは障がいのある方が、IT活用の力を職業能力として身につけることが、一般就労を果たす上で大きな力となることを知り、より充実した支援体制ができないかと考えました。

3ヶ月間の委託訓練は、訓練が終了すると後は自分たちで就労活動を行うことになります。
適切な支援機関があれば心強いのですが、地域によってはハローワークだけが頼りというところも多くあり、これでは不十分だと感じていました。

そして2005年10月、障がい者自立支援法が成立しました。

ずい分反対の声があちこちで上がった法律ですが、障がい者自立支援法には
「就労移行支援事業」という事業分野がありました。
それは私たちがこれまで委託訓練で培ったノウハウを生かし、ほとんどの企業で必要な「パソコンを使った業務能力」の訓練を安定的に提供できる枠組みとなっていました。
また、新規参入も想定されていることから、この方向での事業プランをつくりました。

弱小NPOである私たちが事業を始めるには行政を動かすしかないと考え、
「就労移行支援事業プラン」をいくつかの自治体に提案しました。
結果2007年10月に世田谷区で「さら就労塾@ぽれぽれ」が開設する運びとなりました。
場所と機材を区が提供し、自主運営で事業を行っていく形態です。
「ぽれぽれ」はスワヒリ語で「のんびり・あせらず」という意味です。

この事業所は世田谷区民のみ利用できるものだったため、他地域の方からの利用希望の声に応えて2009年、法人独自の力で池袋事業所を開設、続いて2011年、秋葉原に開設しました。

またオフィスワークの訓練のほかに、店舗での製造・販売訓練のために、ジェラードとベルギービールの店舗型訓練施設「じぇらぽれ」を2014年4月に開設しています。
そして現在、横浜事業所の9月開設準備にとりかかっているところです。

さらぽれの1日の利用定員は20名。
利用対象は知的、身体、精神の方三障がいの方ですが、どの事業所も精神の方がほとんどで、60~70%が発達障がいの方です。
月曜~金曜、9時半~16時、訓練をしています。

職員数は27名。全員正職員です。
企業でキャリアを積んできた人を採用しています。
平均年齢は37歳です。

就労移行支援事業所の役割は、「企業の求める職業能力と障がいのある方の職業能力のギャップを埋めて就労の道を開く」ことです。
ギャップを埋める、とひとことでいいますが、企業側がもっている障壁を取り除くことと、障がい者自身が能力を高めること双方の課題があります。

企業側の障壁はハード面にはじまる環境の整備、雇用制度の整備、社員教育による受け入れ環境の整備などで取り除いていくことができます。
職業能力については体力に始まって生活習慣・社会性、コミュニケーション力、学習能力など百人いれば百様の伸ばしどころがあります。

さらぽれ職員は毎日コツコツ「働く力」をつける訓練を行っています。

会員の皆さま、是非さらぽれ見学に来ていただければと思います。
また、ジェラードとベルギービールをじぇらぽれにてお買い求めいただければ、これまたたいへんうれしいです。
どうかよろしくお願いいたします。

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