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お餅とお饅頭(ゆうゆう下井草館)

2017/08/05

お餅とお饅頭(ゆうゆう下井草館)

 お餅というといささか季節外れの感もありますが、お餅もお饅頭も、昔の人たちはいずれも「神聖なもの」「霊力あるもの」と信じていました。

 お餅は、おめでたい行事には欠かせない「縁起物」でした。稲作を神事として扱った昔、お餅にも「霊力がある」と信じたのは当然でしょう。

 お餅が庶民に親しまれたのは江戸時代から。江戸の町には「引きずり餅」といって各家のお餅をついて回る専門業者がいました。まさに「餅は餅屋」です。    

「開いた口に餅」とは、何の努力もしないのに思いがけない幸運に恵まれるということですが、これはめったにあることじゃありませんからゆめゆめ気をつけねばなりません。

 さてお饅頭は、中国伝来のものです。日本では中味が肉から餡(あん)に変わり、蒸した和菓子の主役になっています。かの有名な諸葛孔明が川の氾濫を防ぎ、神の怒りを鎮めるために小麦粉を練り蒸した「マントウ」に人の顔を描いて捧げたという故事からきているようで、大地を治める力があり神聖なものとされたようですから「饅頭こわい」などとウソを言って饅頭をたくさん食べてはいけません。

「雪隠(せっちん)で饅頭」ということわざは「人に隠れて自分だけがいい思いをする」というたとえなのですが、自分の幸せはまわりの人にも少々でもおすそ分けするのが人情、人の道ってもんでしょう。

 とにかく、お餅もお饅頭もいずれも神々しく霊験あらたかなお菓子ですから、一口食べるたびに来たる日々の平安と幸せを祈りながら、喉につかえないようにありがたく、ゆるりと頂戴するのがよろしいでしょう。

ゆうゆう下井草館のお問合せ先:03(3396)8882

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