「なぜ障害者雇用に興味を持ったのか」|NPO法人さらプロジェクト

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  1. 「なぜ障害者雇用に興味を持ったのか」

「なぜ障害者雇用に興味を持ったのか」

こんにちは、さらプロジェクト安尾です。

最初に…
就労移行支援事業の「さら就労塾」では2021年度も36名の方々を就労者として送り出すことができました。
そして6月、2007年千歳台事業所開設から累計で500名の就労実績となりました!
多くの方々のご支援、多くの方々との連携あってのことと思います。
心から感謝申し上げます。

さて、リレーコラム2回目の今回は私が「なぜ障害者雇用に興味を持ったのか」ということをお話したいと思います。
私は2012年9月にさらプロジェクトに入職しました。
前職は経営コンサルティングなどを行っている会社にいました。
転職するにあたり障害者雇用の現場を知りたいという思いから、就労支援をしているさらプロジェクトの門を叩きました。
というか、他にも色々と就活をしたのです。
しかしながら、当時はどこも福祉の分野での「経験者」を求めていて異業種からの転職には厳しかった。
おまけに
「今までのキャリアを活かした方向で転職活動をするのが王道でしょ」
とまで言われる始末(笑)
こころの中で
「単に転職したいだけならそうするけどそうじゃないんだ、私は障害者雇用の現場が知りたいんだ!!!」
と叫びながら面接に行ったりしていました。

ではなぜ障害者雇用だったのか?
もともと人材開発や組織開発といわれる分野で企業の支援をしたいと思っていました。
そんな中、企業が障害者雇用を進めるときに求められることを知るにつけ、
・あれ?これって企業の生産性をあげるときに求められることと共通する部分が多い
・例えば業務フローを見直し、見える化することによる業務効率の改善とか
・それにこれからどんどん労働人口が減っていく中、企業には多様な人々をマネジメントする力が必要になってくる
・障害者雇用は企業がそういう力をつけるよい機会になるのではないか
・そしてそういう力がついてくれば、障害に限らず働く上で何かしらの「困り」のある人たちも活躍できる組織づくりにもつながるのではないか
・ということは、企業が障害者雇用に取り組むことで企業自体の経営改善ができるのではないか

と考えたからです。
そしてここまでは色々調べたりして頭の中で考えたことだったので、実際の現場をみてみたいと思ったのです。

実際に就労支援の仕事を始めてみると上記の考えは間違っていないという思いが強くなりました。
今は確信さえしています。

一方で支援する側の課題も見えてきたり、制度でカバーできない所謂「制度の狭間」にいる人達の存在が見えてきたりと、知れば知るほどやるべきことも多くあることがわかりました。

前回根本理事長が書かれたコラムに以下の言葉がありました。
—————–
「さら」~常に真っ新な状態で、新たなことに取り組む意志をもった組織でありたい、そして、常に更なる進歩を続ける組織でありたい。
「プロジェクト」~ひとつのプロジェクトに固執せず、いくつかのプロジェクトを進めていかれる多様性のある組織でありたい。
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2015年には障害の有無に関わらず「困り」のある若者向けの事業への取り組みを始めました。
そして今年度には池袋に「困り」のある人向けのフリースペースを開設する予定です。
今後も、さらプロジェクトが設立当初の「IT講習会」をやっているなかで見えてきた社会の課題にとりくむべく就労移行支援事業を立ち上げたように、就労移行支援事業をやる中で見えてきた課題に取り組んでいきたいと考えています。(安尾真美 2022年6月)

 

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